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ひとりでも生きられるを読んで
この本を今の私の年齢で読ませて頂けた事を有難く思う。
色々な愛の形があり、人生を生きる為のヒントが沢山ちりばめられていた。
「人は別れるために出逢う」
文字だけを見ると、出逢う前から別れを意識しながら人と出逢うのか…と少し寂しく思う人も居るはずだ。
それは、違う。この言葉は、愛が無くては生きていけないが、滅びることのない愛もまた存在しない。
しかし、滅びる約束があるからこそ一日一日をより大切に愛を大事にしながら生きていこうと教えてくれているのだ。
沢山の経験と恋愛を経て、幸せと喜びを感じ、時には傷付きたいと思った。
傷付くのは、相手ときちんと向き合っているからだと思うから。
私はまだ傷付くのが怖い。
情熱を持って愛にぶつかる事が出来ない。
どんな結果であっても、一つ一つを自分の養分に出来るような、そんな女性でありたい。
その上で、愛される事で見つけられる自分の中の女を、自分で馬鹿だなあと少しあきれつつも思う存分味わいたい。
どんな愛の形だとしても、正しい答えなんて誰にもわからない。
解っている事は、「人間だから。」
そう思えたら、もっと素直に情熱を持って生きていける気がした。
そして、肉体的、精神的にも自立して生きていけたらと思った。
沢山の出逢いや別れを繰り返し、愛し愛され、何万の人と交わっていく中で、人の温かさ、生の喜び、悲しみ、人間のあわれと愛しさを学ぶ。それらを理解するという事が、本当の意味での、ひとりでも生きられるという私のこれからに繋がっていく気がした。(集英社HPより)