




10月20日、東京・秋葉原で認知症の早期発見・予防を啓発するイベント「第2回オレンジアクト」(代表=倉橋絢也氏)が開かれた。会場となった秋葉原駅前には、PR大使に任命された元AKB48でタレントの秋元才加さんやお笑いタレントのキンタロー。さんに加え、兵庫県の非公式ゆるキャラ「ちっちゃいおばはん」と東京・表参道のゆるキャラ「おもてサンド宣伝部長たぬ」も登場。認知症外来専門の番町診療所表参道の山田正文医師らとともに、認知症の正しい情報と予防方法についてトークショーを行った。
若者にSNSでの情報拡散を呼び掛け
厚生労働省によると、65歳以上の4人に1人が認知症またはその予備軍(軽度認知障害=MCI)であり、年々増加傾向にあるという。認知症の早期発見・予防にはまず、多くの人にどんな病気かを知ってもらうことが必要。「オレンジアクト」では、若い世代から両親や祖父母など身近な人々に伝えてもらおうと、秋元さんをPR大使に任命した。
認知症になる前の状態を早めに発見し、早いタイミングで手を施せば、治療の成功率は高まる。そのため、山田医師は「年齢のせいだと諦めるのではなく、認知症にも予備軍があり、早期に発見することで予防や治療の効果が高まるということを知ってほしい」とし、早期発見に役立つカード状の問診票を紹介。「問診に答えることによって、認知症の予備軍かどうかが調べられます」と説明した。
秋元さんは「大切な家族に『認知症じゃない?』とは直接指摘しづらい。でも、このカードを渡すことで、予防が大事なことや老後の恐怖感を取り除いてあげられると思うので、11月23日の勤労感謝の日にはぜひプレゼントしたいと思います」とコメント。PR大使について「一生懸命務めさせていただきます」と抱負を述べた。
当日は朝から、一般ボランティアがオレンジアクトの活動や認知症に関する情報が掲載されているフリーペーパー『Wellness』を配布。秋元さんはボランティアへ「一緒に頑張りましょう」と声を掛け、労をねぎらった。
イベント中盤では、サプライズゲストとしてキンタロー。さん、「ちっちゃいおばはん」「たぬ」らも登場。キンタロー。さんがAKB48のヒット曲『フライングゲット』とともに登場すると、秋元さんも一緒にダンスを披露し、イベントに参加したファンを盛り上げる場面も。「認知症は早期発見や予防ができることをSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に投稿して友達に教えましょう」と、認知症についての情報を短文投稿サイト「ツイッター」へ投稿・拡散するよう呼び掛けた。(あなたの健康百科 by メディカルトリビューンより)